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フライング・サラリーマン、略してフラリーマンの気まぐれエッセイ♪ (^o^)/

 ☆ペンタックスME Super  2014年4月3日
ペンタックスのMEとMX。 小型軽量を武器に一眼レフの市場を切り開いてきたペンタックスの前に、1972年7月、オリンパスのOMシリーズが立ちはだかった。 OM-1は、既存の一眼レフと比べてサイズにして70%、体積は50%しかなかった。 当時、カメラ業界はOMショックという大激震が走った。
ここでペンタックスの技術者が燃え上がり、打倒OMを掲げて1976年11月に市場に投入したのがこのMEとMXなのだ。 子供の喧嘩のようだがサイズにしてOMよりもたった0.5mmだけだが小型化に成功した。 既に最小と言われたOMよりもわずが0.5mmだが小さくしたことにはペンタックスの意地を垣間見ることが出来る。

話は長くなったが、フラリーマンは高校時代にOM-1を愛用していた。 15年ほど前にヤフオクで見つけたOMが懐かしくなり、ジャンクのOM-1、OM-2を買い漁って10台以上のジャンクOMを分解整備し動くようにして所有している。 その過程で、OMのご先祖様であるバルナックライカVfを手に入れたり、幾つかのOMレンズを買い求めたりもした。
そんな中、先日高知へ旅行に行った際に、フリーマーケットで50mmF1.4付きの外観のきれいなペンタックスのME Superを見つけた。 OMのライバルである! ミラーが上がって動かないジャンクではあるが、価格はなんと500円!? レンズは前玉と後玉にわずかにカビがある程度で、ケンコーのスカイライトフィルターも付いている。 このフィルターだけでも500円以上の価値がある。 早速次の土日に分解整備を行った。 
ミラーアップで止まってしまった原因はダンパー用ゴムがベトベトに溶けてしまったことにあった。ミラーユニットと、シャッターユニットの2ヶ所でゴムが劣化して、メカに絡んで動かなくなっていた。 それ以外にも、スイッチの接触不良、シャッターロックのスプリングはずれ、フィルム感度設定用バリオームの接触不良など細かい問題も見つかった。 致命的だったのは電子回路が全く動かなかったことだ。 これは交換部品を手に入れるしかない。 ということで350円+送料750円でかなり使い込んでいるジャンクME Superを落札し部品取りして修理完了!

レンズの方も、コーティングまでカビが走っていなかったので前玉を外してクリーニングすることで完全復活。 二日間に渡ったME Super復活作戦は大成功となった!!

このME Super、分解して小型化の手法が分かってきた。 小型化成功の鍵は、セイコーの縦走りメタルシャッターに負うところが大きいようだ。 布製横走シャッターと違い、シャッター幕を巻き取るローラーが不要となり、シャッター幕を引っ張るリボンも必要ない。 シャッターのメカは、電子制御を前提としているので驚くほど簡単で小さい。
また、メーター類を排して、LED表示としたこともシャッター周りの省スペース化に役だっている。 OMの場合、親指ほどもあるメーター部品をフィルム感度ダイヤルの下に入れて小型化を図っているが、ME Superではメータそのものがないのだ。

余談ではあるが、OMの開発段階でメーターかLEDかで論議となったそうだ。 営業サイドは当時の新技術である「LED使用!」という売り文句が欲しかったし、設計者もLEDの省スペースに魅力を感じていたようだ。 しかし開発トップの米谷さんが「ファインダーの横でピカピカ光っては、被写体に集中できない!!」と、鶴の一声でメーターを採用することになったそうだ。 ただでさえ小さくてスペースのないOMにメーターを入れるのはさぞかしエンジニアは大変であったろうと想像する。

OM一桁はペンタ部とカメラの両端が「デルタカット」でデザインされているからシャープに見えるが、このME SuperはOMとくらべてみるともっさりとしてOM二桁のように少々野暮ったい。 手に取ってた感じもOMの様なシャープさが感じられない。 やはり、フラリーマンはOMの方が好みに合っているようだ。 

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